大晦日
最早季刊ですらないブログになっているわけですが、一応更新しようという気持ちはあるのです。安藤です。
早いもので大晦日です。
2022年、皆様のおかげで大変忙しく仕事をすることができました。ありがとうございました。
お待たせしている皆様、順番に進めていますのでどうかご理解頂き、気長にお付き合い頂きますようお願い申し上げます。
最近たくさん新築住宅が建ちますが、外回りはほぼコンクリートで固めて、残った部分は砂利と人工芝、という庭を頻繁に目にします。
造園家として、すごく残念な気持ちになります。
庭の機能的な側面、例えば草が生えないとか、雨が降ってもぐちゃぐちゃにならないとか、歩きやすいとか、そこだけに特化するとこういう設計になってしまうのだと思います。
でも庭には情緒的な側面もありますよね。楽しいとか、心地良いとか、美しいとか、数値化できない感覚に関わるところです。
機能的な部分と情緒的な部分、どちらも同じくらい大切で、そのバランスをどう取るかが庭を設計するということなんですね。
そこに正解は無く、商業施設と住宅では変わってきますし、住宅の場合は住む人の家族構成、年齢などでも変わると思います。
ご依頼いただいた方に最適な庭を提案できるように、日々考えています。
ちなみに千利休は「用と景」という言葉でこの問題に言及していて、茶庭は用が6分で景が4分、つまり若干機能的な部分を優先すると言っています。
答え出てるじゃん!と思ってしまいますが、これはあくまで利休さんが茶庭を造る場合の話ですね。
さて、僕はこれから年に一度の贅沢、カニを捌きます。今年も無事にカニを食べることができそうです、有難いことです。
さらに、殻付き牡蠣を頂いてしまい、そっちの処理も合わせて行います。なかなか忙しいぞ。
それでは皆様、よいお年をお迎え下さい。