雑感
この間、テレビを見ていたら奇跡の一本松の話題が出ました。
津波で流されずに残ったというアレです。
枯れてしまったから幹をくり抜いて樹脂を注入し、枝葉は型を取ってレプリカを作ってくっつけるという。
要は原寸大の造花を作って残しましょうという話。
一体何を考えているのでしょう。
僕は造花が嫌いです、植物を模した人工物が時間が経って薄汚れていくのは見るに耐えない。
花や葉は生きているから、四季折々移ろいゆくから意味があるわけで、命あるものそれが終えるのは当然のことで、そこに美しさがあります。
見上げるほど大きな造花、考えるだけでおぞましい。
復興のシンボルとして、被災者の心の拠り所として、というのなら、他にやりようがあるでしょう。
例えば材木に製材してその材で社を建てるとか、小さな木片にしてお守り袋に入れて被災者に配るとか。
そこにあったものが枯れたからそのまま残そうという安易な発想、それが実行されてしまうのが残念です。
とまぁ、面白くないことを書いてしまいました。
でも言っとかないと気がすまなかったもので…
自宅の階段が出来上がりました。
上面は白玉石を入れた洗い出しに仕上げ、大変立派なものになりました。
住む人も負けないように立派にならねば。
2013/3/5 記