模様替え

朝から雨。1日降り続く。

現場が進まなくて困ります。まぁお天気のことだししゃーないだろう、と悠然と構えていられれば良いのですが、なかなか心中穏やかでいられません。あ〜、あのお客さんも随分待ってもらってるしなぁ、あ〜、でもこっちの方が先だったなぁ、とか。

 

ご近所の会社、エイトさんの庭を一部作り替えました。もともとは安藤造園で作った庭ではないのですが、縁あって毎年手入れをしていました。

一面低木類で埋め尽くしてある植栽。年月と共に痛んで枯れたり、笹が出てきたりと見るも無残な姿になっていました。

これでは景観上好ましくないということで大幅リニューアルです。

 

 

施工前。サツキと笹が入り乱れてゴチャゴチャです。ツツジとの境も曖昧。

 

 

 

 

 

 

 

施工後。これだけ笹が入ってしまうと駆除するのはほぼ不可能です。サツキは諦めて全部撤去。防草シートを敷いてウッドチップにしました。

大きなメタセコイアの周りは鉄平石木端積み。見切り兼園路としてコンクリート舗装。舗装面は自然石風の表面加工で仕上げてあります。滑らなくて見た目も面白い。

 

 

 

 

 

事務所前に広くとってある植栽スペース。ここも枯れサツキと雑草でヒドイことになっていました。

 

 

 

 

 

 

 

植栽密度を上げて、木々の間を散歩するイメージで小道を作りました。仕事の合間に、ちょっとした気分転換できる場所になると良いですね。土の部分は全て防草シートとウッドチップで管理の省力化。

 

 

 

 

 

 

 

ここは事務所の北側。枯れサツキと雑草で同じような状態でした。建物はほぼガラス張りの開放的な作りです。でもそこから見える景色がこれだとちょっと残念です。

 

 

 

 

 

 

犬走が狭かったので大谷石で拡張。比較的大きなシダレザクラとソヨゴの周りは鉄平石木端積み。サツキは全伐で防草シートとウッドチップ。

 

 

 

 

 

 

 

 

面積が広い庭では管理にかかる手間が問題になります。全面舗装してしまえば草一本生えませんが、そんな空間では仕事をしていても息が詰まりますよね。

心地良く感じるだけの緑の量を確保しつつ、管理の手間を減らすような設計が必要です。

今回のリニューアルで草取り労力がだいぶ軽減されると思います。

工事中は社員の皆さんが出てきて写真を撮ったり木の名前を聞かれたり、興味を持って頂きました。

季節は巡り、庭は変化していきます。四季折々移りゆく自然の姿を楽しめることと思います。庭のある会社、素敵ですね。

2020/6/30 記