石にも色々
今日から新規の庭造りに入りました。
ウッドフェンス、御影石敷き、洗い出しなどの内容。良い仕事が出来るように頑張ります。
今日の話は少々専門的な話になります。
御影石を仕入れに行ったのですが、まずは写真を見て下さい。
両方とも錆御影と言われるやや茶色がかった御影石ですが、仕上げが違います。1枚目は表面ビシャン仕上げで他の面はカッターで切りそろえてあります。2枚目はノミ切りという仕上げです。
造園材料としてどちらが良いかと言えば、間違いなく後者なんですね。荒く残ったノミ跡が一枚一枚違った表情を作って、見ていて面白い。ビシャン仕上げは綺麗過ぎ、均一で面白味がない。
そもそもあまり端正な材料を庭に使うべきではないのです。地面、樹木、という庭の2大構成要素がゆったりした自然物なので、そこに人工的な直線や平面が入ると異物感が強くなります。
しかし材料屋さんの話だと、最近はビシャン仕上げがほとんどとのこと。
理由の一つは作る方の問題。石材用の大型カッターでシャーッと切って表面一面だけ荒らしておけば良いので手間がかからず、結果値段も安くなるようです。
もう一つは使う方の問題。カッターで切りそろえてあるので厚みと直線が正確に出ている。敷く時にブレがなくて仕事が早いというわけです。
同じ石なら安くて使いやすいほうが良いというわけなんでしょうが、そう効率ばかり考えていては良い物は作れないと思うわけです。
2014/3/28 記