安藤洋平
安藤造園2代目。
1978年長野県生まれ。
大学卒業後、京都、東京の造園会社で勤務。実家に戻り家業を継ぐ。
趣味は木工。犬好き。1級造園施工管理技士。
庭を作ることは暮らしを作ること
心地良い住空間は住宅と庭の相互作用によって生まれるものだと考えています。
お隣の壁が見える窓の外に木を植えてみる。
枝葉が風にそよぎ、木漏れ日が優しく差し込みます。花が咲き、紅葉が彩ります。冬の裸木だって造形的。
一年を通して、情緒豊かな景色が作り出されます。
自然が身近にある暮らしは、とても気持ちの良いものです。
ちょっとしたスペースに花壇を作ってみる。
何でも良いのです。自分の好きな草花を植えてみましょう。
料理好きな人はハーブを育てるのも楽しいですね。お気に入りの宿根草を植えたら春が待ち遠しくなります。
奥深いバラの世界に足を踏み入れるのも…
家庭菜園を作ってみる。
簡単な夏野菜から始めてみましょう。自分で育てた野菜を食べるというのは、シンプルに嬉しいものです。
住宅の外に居心地の良い場所がある。心豊かに過ごせる場所がある。感性を刺激してくれる場所がある。
長く暮らしていく上で、これはとても嬉しいことだと思います。
現代の住宅建築と調和しつつ、どこか懐かしい原風景
造園設計にあたり、洗練され過ぎたデザイン、緊張感のあるデザインというのは好ましくないのではないかと思います。
普段着の日常生活の場としての庭ですから、安心感、居心地、といった部分を大切にしたいと考えています。
自分の身の丈に合った暮らしを、自分のペースで紡いでいく。そのために何が必要なのかをしっかりと考え、住宅や周辺環境に合わせて過不足なく適切な場所に配置する。
自然な、無理のない設計になるように心がけています。