松枯れ

朝と昼間の気温差が大きくて困る。

朝は車のフロントガラスが結露しているくらい寒くて長袖シャツの下にヒートテックを着ていくんだけど、10時過ぎる位から暑くなってくる。

脱ぐと、今度は3時過ぎ位から寒くなってくる。

まぁあとひと月もすれば昼間でも寒いようになるわけで、ちょうど狭間ということですね。

 

今日もお得意さんの手入れ回り。

庭のアカマツが一本枯れてしまった。

「お隣のマツも、その向こうのマツも枯れちゃったんですよ」というから、恐らくマツクイムシだろう。

根元には酒と塩が撒いてあった。

先祖代々の、というほどのものではないにしろ、4、50年は経っている太さ。

毎年手を入れていたので少し寂しい気分で、チェーンソウで刻んで積み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マツクイムシの被害が叫ばれて久しいけれど、未だに拡大し続けているように見える。

ヘリコプターによる殺虫剤の空中散布は、生態系への影響や健康被害の問題からあまり行われなくなっている。

樹幹注入材による予防も、山に生えている無数の木全てに行うのは不可能だろう。

結局、枯れた木を切り倒してシートで覆って殺虫剤をかけることしか出来ず、それすら予算がなくて追いつかず、山一面赤くなったマツがそのままになっている光景をよく見かける。

これでマツが全部枯れて無くなれば線虫もいなくなって、松林が更新されるのだろうか。

自然の流れ、ということなのだろうか。

2012/10/25 記